光のもとでⅠ
 睡眠薬にも色々あるけれど、そのどれもが身体に耐性ができやすく、睡眠が浅くなるほか悪夢を見るようになるという副作用があるそう。
 それを紫先生から聞いていた私は、痛みがひどいときにしか服用しない。
 夏は毎日のように飲んでいて、それでも眠れることはできなかったのだけど、今は飲んで休むべきなのだろう。
 マンションに戻ってきたのは十一時前でお昼にはまだ早い時間。
 お腹は空いていなかったけど、軽く昼食を食べ、薬を飲んで寝ることにした。
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