光のもとでⅠ
 唯兄たちはハンバーグとサラダとスープ。
 私には食べやすいように、と少量のお雑炊が用意されていた。
 蒼兄はまだ帰宅しておらず、三人で夕飯を食べたあと、私は久しぶりにゆっくりとお風呂に浸かった。
 それでも体力的な問題で長時間は浸かっていられない。
 髪の毛や身体を洗うだけで息切れがするし、両腕の筋肉や指先が痛む。
 バスタブに十分ほど浸かって出てくるだけで一時間かかった。
 お風呂から上がると洗面所で貧血を起こし、しばらくの間、バスタオルで身体を包んで貧血が治まるのを待っていた。
 これはしばらくお湯に浸かるのはやめたほうがいいかもしれない。
 洗面所から出ると、唯兄が髪の毛を乾かしてくれ、三十分ほど横になり九時になって会計の作業を始めた。
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