光のもとでⅠ
 すぐにリトルバンクにアクセスし、お金を動かす。
 お金を動かしたあとは、収支報告書とリトルバンクの入出金の照らし合わせ。
 主に時間がかかるのはこっちの作業だった。
 収支報告書は領収書と共に手書きのものが上がってくる。
 それとリトルバンクを照らし合わせながらエクセルに入力していく。
 最後に待っているのがエクセル上で超過申請になっている使途不明金をピックアップする作業だ。
 どのくらいその作業をしていたかわからないけれど、気がついたら目の前にツカサがいた。
 頭にポン、と手を置かれ、「時間切れ」と言われて気づいたのだ。
「絶対に時間を気にせずやってると思った」
「司っちの読みは外れないね~」
 ドア口で笑っているのは唯兄。
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