光のもとでⅠ
 ここまでされると絶句である。
 つい手を上げて降参ポーズを取ってしまうくらいには。
 そうだった……リトルバンクにアクセスした時点からカウントダウンされ、一時間半が経過したら遮断されるんだった。
 でも、こんな仕掛けまでしてあるとは誰も思わないと思うの……。
「超過申請された使途不明金回収は四日前までの分まで終わってるから、それ以降の分から頼む」
「はい」
「じゃ、作業はここまで」
 ツカサはパソコンを自分の方へと向けた。
 一瞬目を見開いたような気がしたけれど、すぐにパソコンを終了させていたからきっと気のせい。
 そのあとは十分間の糖分補給という名目のもとにティータイムを四人で過ごし、ティータイムが終わると予習復習が始まった。
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