光のもとでⅠ
今日は八時過ぎには教室に着いたから、ちゃんと一番のり。
昨日、ツカサが桃華さんから預かってきてくれたノートを自分のノートに写す時間が取れそう。
昨夜は写すのは後回しと言われ、先に授業内容の確認を済ませ、わからないところのみ教えてもらった。
す、と後ろのドアが開く音がする。
振り返ると桃華さんが立っていた。
「おはよう」と声をかけたけれど、桃華さんは無言で歩いてきて自席の椅子を引く。
席に着くと、にこりときれい過ぎる笑みを浮かべて「おはよう」と口にした。
この笑みはなんだろう……。
「昨日一昨日と何があったのか、蒼樹さんは教えてくれなかったのよね」
え……?
「訊きたいなら翠葉から直接聞いてって言われたからそうすることにするわ。いったい何があったのかしら?」
あ――蒼兄は言わないでくれたんだ。
昨日、ツカサが桃華さんから預かってきてくれたノートを自分のノートに写す時間が取れそう。
昨夜は写すのは後回しと言われ、先に授業内容の確認を済ませ、わからないところのみ教えてもらった。
す、と後ろのドアが開く音がする。
振り返ると桃華さんが立っていた。
「おはよう」と声をかけたけれど、桃華さんは無言で歩いてきて自席の椅子を引く。
席に着くと、にこりときれい過ぎる笑みを浮かべて「おはよう」と口にした。
この笑みはなんだろう……。
「昨日一昨日と何があったのか、蒼樹さんは教えてくれなかったのよね」
え……?
「訊きたいなら翠葉から直接聞いてって言われたからそうすることにするわ。いったい何があったのかしら?」
あ――蒼兄は言わないでくれたんだ。