光のもとでⅠ
レポートが大変とか学会とか教授の講演とか、そういった話しか聞いたことがなく、友人関係に関しては秋斗さんと高崎さんしか知らなかった。
「そういえば、前にそんな話をしたよね。蒼樹の学生時代の話をしようって」
「はいっ」
つい……本当につい――勢い良く返事をしてしまったら、高崎さんと里実さんに笑われた。
「蒼樹くんの妹らぶっぷりも相当なものだったけど、翠葉ちゃんもお兄ちゃんらぶか」
「……はい、大好きです」
少し恥ずかしくて俯いて答えると、
「私も妹が欲しかったよー」
「今は琴がいるんだからいいでしょ? それよりそれ、並べ直せたの?」
「今、自己最終チェック中」
テーブルの上に視線を戻すと、収支報告書と申請書のプリントだった。
「そういえば、前にそんな話をしたよね。蒼樹の学生時代の話をしようって」
「はいっ」
つい……本当につい――勢い良く返事をしてしまったら、高崎さんと里実さんに笑われた。
「蒼樹くんの妹らぶっぷりも相当なものだったけど、翠葉ちゃんもお兄ちゃんらぶか」
「……はい、大好きです」
少し恥ずかしくて俯いて答えると、
「私も妹が欲しかったよー」
「今は琴がいるんだからいいでしょ? それよりそれ、並べ直せたの?」
「今、自己最終チェック中」
テーブルの上に視線を戻すと、収支報告書と申請書のプリントだった。