光のもとでⅠ
けれど、エクセルに目を通したツカサに、
「これ、生徒会申請になってるけど」
予想どおりに指摘された。
「うん、そうなの。でも、内容は秘密。ごめんね? 茜先輩との約束だから言えない。でも、用途は確認済み」
ツカサは面白くなさそうな顔をした。
「ツカサが紅葉祭をあまり好きじゃないのって、こういうのが多いからだよね?」
今日思ったことをそのままに訊くと、「さぁね」とかわされてしまった。
でも、たぶん間違いなくそう。
自分が把握できなことが多数あるイベント。
それは二年に一度しかない紅葉祭だけなのだろう。
中等部ではそれが二回あって、高等部では一回か……。
そう考えると、この紅葉祭がとても貴重なものに思えた。
だって、年は同じでも学年が違うツカサと一緒に楽しめる紅葉祭は今回限りだから。
「これ、生徒会申請になってるけど」
予想どおりに指摘された。
「うん、そうなの。でも、内容は秘密。ごめんね? 茜先輩との約束だから言えない。でも、用途は確認済み」
ツカサは面白くなさそうな顔をした。
「ツカサが紅葉祭をあまり好きじゃないのって、こういうのが多いからだよね?」
今日思ったことをそのままに訊くと、「さぁね」とかわされてしまった。
でも、たぶん間違いなくそう。
自分が把握できなことが多数あるイベント。
それは二年に一度しかない紅葉祭だけなのだろう。
中等部ではそれが二回あって、高等部では一回か……。
そう考えると、この紅葉祭がとても貴重なものに思えた。
だって、年は同じでも学年が違うツカサと一緒に楽しめる紅葉祭は今回限りだから。