光のもとでⅠ
「生徒会の除名は翠の意思でどうこうできるものじゃない。一度就任した以上、評価が下がらない限り除名はあり得ない。ふたりとも生徒会について理解が浅いようだから言うけれど、規約を理解したうえで行動、もしくは発言してくれないか? 帰宅後に会計の仕事にあたる翠の時間をこういうことに割かれるのは生徒会として迷惑だ。もし、香月さんがどうしても生徒会に入りたいのなら、まずは成績上で翠の上に出ることが必要不可欠だと思うけど?」
香月さんが何も反論してこないとわかると、ツカサは私の手首を掴み無言で歩きだした。
「ちょっ――ツカサっっっ!?」
「うるさい」
「うるさくないっ」
「うるさい」
「ツカサっっっ」
「黙れ」
恐ろしく低い声に威圧され、何も言えなくなった。
香月さんが何も反論してこないとわかると、ツカサは私の手首を掴み無言で歩きだした。
「ちょっ――ツカサっっっ!?」
「うるさい」
「うるさくないっ」
「うるさい」
「ツカサっっっ」
「黙れ」
恐ろしく低い声に威圧され、何も言えなくなった。