光のもとでⅠ
「そうだね。山も祖母も――俺もそのくらい翠葉ちゃんを愛しているんだけどな」
彼女を見下ろすと、
「っ……!? ――秋斗さん、どうしてそういうことがさらっと言えるんですか?」
彼女は俺の言葉ひとつひとつに反応する。
白い肌が一気に赤みをさし、少し抗議的な目で俺を見てくる。
「思ったことをそのまま口にするのって、そんな難しいことじゃないと思うよ? それに、赤くなった翠葉ちゃんを見て安心してたりするんだ」
「……意地悪です」
「だって嬉しいと思っちゃうんだ」
俺はもう繕ったりしない。俺は俺だから――。
そう思えば少しは心が軽くなる。
周りには祖母が愛した花の数々、それらが「いらっしゃい」と言ってくれているように思えた。
そこかしこに祖母の気配を感じる。
あぁ、だからか……。
愛する人の気配を感じられる場所だから、だからこそその手入れにすら参加したいと思うのだろう。
じーさんもいい加減いい年なのにな……。
そんなことを考えていると、隣からか細い声が聞こえてきた。信じられないような内容を伴って。
彼女を見下ろすと、
「っ……!? ――秋斗さん、どうしてそういうことがさらっと言えるんですか?」
彼女は俺の言葉ひとつひとつに反応する。
白い肌が一気に赤みをさし、少し抗議的な目で俺を見てくる。
「思ったことをそのまま口にするのって、そんな難しいことじゃないと思うよ? それに、赤くなった翠葉ちゃんを見て安心してたりするんだ」
「……意地悪です」
「だって嬉しいと思っちゃうんだ」
俺はもう繕ったりしない。俺は俺だから――。
そう思えば少しは心が軽くなる。
周りには祖母が愛した花の数々、それらが「いらっしゃい」と言ってくれているように思えた。
そこかしこに祖母の気配を感じる。
あぁ、だからか……。
愛する人の気配を感じられる場所だから、だからこそその手入れにすら参加したいと思うのだろう。
じーさんもいい加減いい年なのにな……。
そんなことを考えていると、隣からか細い声が聞こえてきた。信じられないような内容を伴って。