光のもとでⅠ
「行動、というよりは、思考回路を読まれてるみたいで恥ずかしいな」
「俺、ストーカー並みに観察してるからね」
河野くんは得意そうに笑った。
佐野くんには、
「見ててわかることっていうのはたぶんこういうこと。でも、見ててもわからないこともあるよ」
さりげなく、「話してくれるのを待ってる」と言われた気がした。
教室に入ると、窓際の私の席に座っていた飛鳥ちゃんが立ち上がる。
「翠葉ーっ! あと二十五分で昼休み終わっちゃうよ!」
私はその二十五分でがんばってお弁当を食べた。
半分残してしまったから、お母さんが迎えに来る前にサーモスステンレスの野菜のスープだけは飲み干さなくては……。
全部は無理でも半分は――と決意してから午後の授業に挑んだ。
「俺、ストーカー並みに観察してるからね」
河野くんは得意そうに笑った。
佐野くんには、
「見ててわかることっていうのはたぶんこういうこと。でも、見ててもわからないこともあるよ」
さりげなく、「話してくれるのを待ってる」と言われた気がした。
教室に入ると、窓際の私の席に座っていた飛鳥ちゃんが立ち上がる。
「翠葉ーっ! あと二十五分で昼休み終わっちゃうよ!」
私はその二十五分でがんばってお弁当を食べた。
半分残してしまったから、お母さんが迎えに来る前にサーモスステンレスの野菜のスープだけは飲み干さなくては……。
全部は無理でも半分は――と決意してから午後の授業に挑んだ。