光のもとでⅠ
私は順を追って話した。
話し終えると海斗くんと桃華さんが中等部のときのことを教えてくれた。
香月さんが中等部一年のとき、生徒会の会計を担当していたらしい。
けれども、体育祭が終わったあと、すぐに除名されたのだとか……。
理由は、成績が二十位から脱落してしまったから。
「それ以前に、あの男の会計速度についていかれる子じゃなかったのよね」
「確かに理系の人間なんだけどねぇ……。司の下につく人間ってのはさ、単に理系ってだけじゃついていけない。頭の回転の速さは必須事項で、きつい言葉にだって耐えられる人間じゃないとね」
そう言って、海斗くんは桃華さんを見た。
「……本当にいい迷惑だったわよ。その後任に抜擢されるだなんて……」
ぷい、とそっぽを向く桃華さん。
話し終えると海斗くんと桃華さんが中等部のときのことを教えてくれた。
香月さんが中等部一年のとき、生徒会の会計を担当していたらしい。
けれども、体育祭が終わったあと、すぐに除名されたのだとか……。
理由は、成績が二十位から脱落してしまったから。
「それ以前に、あの男の会計速度についていかれる子じゃなかったのよね」
「確かに理系の人間なんだけどねぇ……。司の下につく人間ってのはさ、単に理系ってだけじゃついていけない。頭の回転の速さは必須事項で、きつい言葉にだって耐えられる人間じゃないとね」
そう言って、海斗くんは桃華さんを見た。
「……本当にいい迷惑だったわよ。その後任に抜擢されるだなんて……」
ぷい、とそっぽを向く桃華さん。