光のもとでⅠ
 実際のところ、会計を一任されているとはいえ、あの時期にあれ以上の金額を申請されていたら、私の独断では決められなかったと思う。
 もしかしたら、佐野くんと茜先輩はそのあたりを考慮して、金額提示してきたのかもしれない。

 この日、当日にプロのバイオリニストが加わった演奏になると知ったのは、生徒会メンバーと奏者たち。
 そして、ミキシング担当の人やカメラチェックに来ていた映研部の人たちだった。
 みんな唖然としていたけれど、すぐに自分のすべき作業に戻った。
 やっぱり、この学校の人たちは切り替えがとても上手だと思う。
 歌のリハーサルのほかには当日誘導に付いてくれる人たちとの引き合わせがあった。
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