光のもとでⅠ
ほかのメンバーは作業が粗方終わっているのか、あとは明日を待つのみ、といった感じ。
なんの話の流れでこんな話題になったのかは忘れてしまったけれど、どんな気持ちで歌を歌うか、という話になった。
「翠葉はさ、何を思って歌うの?」
嵐子先輩の問いには迷う必要がなかった。
「大好きな人たちに『ありがとう』と『大好き』を伝えたくて」
答えるとき、自然と笑顔になった自分に気づく。
「翠葉ちゃんには好きな人がいっぱい?」
訊いてきたのは朝陽先輩。
「はい! クラスメイトも生徒会メンバーも、それから、紅葉祭の準備を通して知り合った人たちも」
なんの話の流れでこんな話題になったのかは忘れてしまったけれど、どんな気持ちで歌を歌うか、という話になった。
「翠葉はさ、何を思って歌うの?」
嵐子先輩の問いには迷う必要がなかった。
「大好きな人たちに『ありがとう』と『大好き』を伝えたくて」
答えるとき、自然と笑顔になった自分に気づく。
「翠葉ちゃんには好きな人がいっぱい?」
訊いてきたのは朝陽先輩。
「はい! クラスメイトも生徒会メンバーも、それから、紅葉祭の準備を通して知り合った人たちも」