光のもとでⅠ
会計作業のチェックをしている優太先輩が顔を上げ、
「でも、翠葉ちゃんの歌うものって恋愛ものが多くない?」
恋愛もの……?
聞き慣れない言葉に反応が遅れてしまった。すると、
「優太、作業に集中しろ」
ツカサが優太先輩に釘を刺す。
けれども優太先輩は作業に戻らず、私の顔を覗き込んで応答を待っていた。
「これ、恋愛の歌だったんですか……?」
私の一言に周りの人たちが絶句する。
動作にも表情にも変化がなかったのはツカサだけ。
数秒遅れて「マジでっ!?」と訊いてきたのは優太先輩。
私は頷く以外に答えようがなかった。
「でも、翠葉ちゃんの歌うものって恋愛ものが多くない?」
恋愛もの……?
聞き慣れない言葉に反応が遅れてしまった。すると、
「優太、作業に集中しろ」
ツカサが優太先輩に釘を刺す。
けれども優太先輩は作業に戻らず、私の顔を覗き込んで応答を待っていた。
「これ、恋愛の歌だったんですか……?」
私の一言に周りの人たちが絶句する。
動作にも表情にも変化がなかったのはツカサだけ。
数秒遅れて「マジでっ!?」と訊いてきたのは優太先輩。
私は頷く以外に答えようがなかった。