光のもとでⅠ
『いや――ただ、緊張して眠れないことになってるんじゃないかと思って』
「…………」
『…………』
「……え? それだけ?」
『…………』
沈黙が「悪いか」というツカサの心情を代弁し、さらには表情を連想させる。
「全然悪くないよっ!? むしろ、嬉しいっ!」
それが正直な感想。
「ツカサの声が聞けたから少し落ち着いた。お風呂でもリラックスできるような精油をチョイスしたにも関わらず、緊張はとけなかったから」
『緊張して眠れなかったとか、洒落にならないから。とっとと睡眠導入剤でも使って寝ろ』
その一言に思わず吹き出してしまう。
『何……』
「ううん。今日、同じことを相馬先生に言われてきたの」
『あっそ……。じゃ、早く休むように』
「ありがとう。おやすみなさい」
そう言って通話を切ったのは十時半だった。
「…………」
『…………』
「……え? それだけ?」
『…………』
沈黙が「悪いか」というツカサの心情を代弁し、さらには表情を連想させる。
「全然悪くないよっ!? むしろ、嬉しいっ!」
それが正直な感想。
「ツカサの声が聞けたから少し落ち着いた。お風呂でもリラックスできるような精油をチョイスしたにも関わらず、緊張はとけなかったから」
『緊張して眠れなかったとか、洒落にならないから。とっとと睡眠導入剤でも使って寝ろ』
その一言に思わず吹き出してしまう。
『何……』
「ううん。今日、同じことを相馬先生に言われてきたの」
『あっそ……。じゃ、早く休むように』
「ありがとう。おやすみなさい」
そう言って通話を切ったのは十時半だった。