光のもとでⅠ
01~03 Side Kaito 02話
坂道を歩きながら、朝の話はだいたい聞いた。
「でもさ、藤宮先輩はただ『なんで俺を信じないんだ』って言いたかっただけだと思うんだ。その気持ちはちょっとわからなくもない……」
……そんな気持ちなら俺にだってわかる。
わかるけど――昨日、俺とそういう話したじゃんっ。
なのに、なんで今朝になって翠葉を泣かせるようなこと言ってんだよっ。
何を話したかが問題なんじゃない。
そういう行動を取ることで、翠葉が感じる恐怖感を考えられなかったのか、って話だ。
司、俺の友達泣かせた罪は重いんだからな。
生憎、身内割引なんて持ち合わせてねぇんだよっっっ。
「海斗……頼むからさ、流血沙汰は勘弁」
「うっさいっ、で? さっきはなんだったんだよ」
「でもさ、藤宮先輩はただ『なんで俺を信じないんだ』って言いたかっただけだと思うんだ。その気持ちはちょっとわからなくもない……」
……そんな気持ちなら俺にだってわかる。
わかるけど――昨日、俺とそういう話したじゃんっ。
なのに、なんで今朝になって翠葉を泣かせるようなこと言ってんだよっ。
何を話したかが問題なんじゃない。
そういう行動を取ることで、翠葉が感じる恐怖感を考えられなかったのか、って話だ。
司、俺の友達泣かせた罪は重いんだからな。
生憎、身内割引なんて持ち合わせてねぇんだよっっっ。
「海斗……頼むからさ、流血沙汰は勘弁」
「うっさいっ、で? さっきはなんだったんだよ」