光のもとでⅠ
「そのまま同じ勢いで体勢戻したら一教科二十分の刑」
「わ、わかったから……手、どけて?」
翠葉はゆっくりと体勢をもとに戻した。
……つーか、わけわかんねぇ。
「なんで翠葉が俺に謝るのかがわからない」
「だって……心配かけたし」
誰が見ても泣いたのがわかる顔だし、そんな顔をさせた張本人の司に対して今は警戒の「け」の字もない。
帰りの時点では、司の隣にすら並べない状況って桃華が言ってたのに。
「あのね、ツカサじゃなくて私がいけないんだよっ!?」
翠葉、どこまでお人好しなんだよ。
「空太の話を聞いたけど、俺はそうは思わなかった」
第一、そんな泣きはらした顔で言われても信憑性に欠けるってものだ。
「わ、わかったから……手、どけて?」
翠葉はゆっくりと体勢をもとに戻した。
……つーか、わけわかんねぇ。
「なんで翠葉が俺に謝るのかがわからない」
「だって……心配かけたし」
誰が見ても泣いたのがわかる顔だし、そんな顔をさせた張本人の司に対して今は警戒の「け」の字もない。
帰りの時点では、司の隣にすら並べない状況って桃華が言ってたのに。
「あのね、ツカサじゃなくて私がいけないんだよっ!?」
翠葉、どこまでお人好しなんだよ。
「空太の話を聞いたけど、俺はそうは思わなかった」
第一、そんな泣きはらした顔で言われても信憑性に欠けるってものだ。