光のもとでⅠ
「翠葉が中学で嫌な思いしてきて怖がってるのなんて俺ら知ってるわけで、昨日だって司とそういう話したばかりなのに、なんで――昨日の今日であんな話してんだよっっっ」
翠葉がなんで今はいつもどおりなのかはわからない。でも、司が取った行動に対して俺は納得がいってない。
「この件に関して、俺は長期戦にするつもりがなかったから」
司はそれだけ答え、「先に行く」とエレベーターホールに足を向ける。
……んなのっ、誰だって長期戦なんて望んでねぇんだよっっっ。
せっかくクラスにも馴染んできて、傷口がかさぶた状態だったのに。それをわざわざ剥がして流血させてんなっっっ。
司の肩を掴もうとしたら、その右手を掴まれた。
翠葉がなんで今はいつもどおりなのかはわからない。でも、司が取った行動に対して俺は納得がいってない。
「この件に関して、俺は長期戦にするつもりがなかったから」
司はそれだけ答え、「先に行く」とエレベーターホールに足を向ける。
……んなのっ、誰だって長期戦なんて望んでねぇんだよっっっ。
せっかくクラスにも馴染んできて、傷口がかさぶた状態だったのに。それをわざわざ剥がして流血させてんなっっっ。
司の肩を掴もうとしたら、その右手を掴まれた。