光のもとでⅠ
「あのねっ、朝、ツカサにガツンって言われたときは私パニックになっちゃって、すごく怖くなっちゃって、学校もクラスも怖くて行くの無理って思った。でもね、でも、ツカサはひどいことは言っていなかったの。ただ、私がその場の雰囲気に呑みこまれただけで、言われた言葉をちゃんと理解できてなかっただけで、本当は私が傷つくようなことは何も言われてなかったのっ」
 空太から聞いて知ってる。
 確かに、司が言った内容自体はそれほどひどいものじゃない。
 俺にとって重要なのはそこじゃなくて――。
「でもっ、翠葉は傷ついて泣いたんだろっ!?」
 ――これだけ。
「うん。でも、それは自業自得なの。言葉をちゃんと受け止めなかった私がだめ。あのとき、空太くんがいなかったら絶対に学校へ行けなかったと思う。空太くん、迷惑かけちゃったよね、ごめんね」
 どうして……。
 空太は首をブンブン振り、気遣うように口を開く。
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