光のもとでⅠ
「俺、迷惑だなんて思ってないし――ただ、あのあと大丈夫だった?」
「えと……大丈夫というか、あのあともたくさん泣いたのだけど、でも、ツカサが言ったことが怖くてとかそういうことではなくて――。ツカサの言葉は容赦ないのだけど、でも違うの……。どんなにきつい言葉でも『大丈夫だから』っていつも言ってくれているの。今回もそうだったの。朝は私が気づけなかっただけで……」
翠葉はひたすら司のフォローをする。
なんで――。
「お三方とも。ここ、一応往来の場だからね」
忘れた頃に葵くんが割って入ってきた。
確かに風紀委員皆勤賞なだけはある。
一度も介入せずことの成り行きを見守り、大ごとにならなければそのまま見過ごす。
今声をかけたのは、言葉の意味そのまま。
往来の場でする話じゃないから。
「えと……大丈夫というか、あのあともたくさん泣いたのだけど、でも、ツカサが言ったことが怖くてとかそういうことではなくて――。ツカサの言葉は容赦ないのだけど、でも違うの……。どんなにきつい言葉でも『大丈夫だから』っていつも言ってくれているの。今回もそうだったの。朝は私が気づけなかっただけで……」
翠葉はひたすら司のフォローをする。
なんで――。
「お三方とも。ここ、一応往来の場だからね」
忘れた頃に葵くんが割って入ってきた。
確かに風紀委員皆勤賞なだけはある。
一度も介入せずことの成り行きを見守り、大ごとにならなければそのまま見過ごす。
今声をかけたのは、言葉の意味そのまま。
往来の場でする話じゃないから。