光のもとでⅠ
でも、「必要なら貸すけど」って? 手ぇ差し出すのってどうよ……。
おまえはいつから秋兄になったんだ!?
いや、秋兄だったら手をつなぐっていうか抱きしめるくらいのことはしている気がするようなしないような……。
いやいやいや、司でこれはかなり甘いほうなんじゃないか?
「私ね、絶対に忘れないんだ」
言いながらはにかむ翠葉がかわいいと思った。
「この手はいつもつながれているわけじゃないけど、ツカサは何があっても私をひとりにするつもりも置いていくつもりも離れるつもりもないって……そう言ってくれるんだよ」
つながれていたであろう右手を見ながら、翠葉は嬉しそうに話す。
その場の雰囲気すら柔らかくあたたかなものへと変えてしまうくらい穏やかな表情だった。
おまえはいつから秋兄になったんだ!?
いや、秋兄だったら手をつなぐっていうか抱きしめるくらいのことはしている気がするようなしないような……。
いやいやいや、司でこれはかなり甘いほうなんじゃないか?
「私ね、絶対に忘れないんだ」
言いながらはにかむ翠葉がかわいいと思った。
「この手はいつもつながれているわけじゃないけど、ツカサは何があっても私をひとりにするつもりも置いていくつもりも離れるつもりもないって……そう言ってくれるんだよ」
つながれていたであろう右手を見ながら、翠葉は嬉しそうに話す。
その場の雰囲気すら柔らかくあたたかなものへと変えてしまうくらい穏やかな表情だった。