光のもとでⅠ
 どんなに甘い言葉でも、ふたりの間にそんな空気はない。
 たぶん、ふたりとも真面目に話して真面目に答えて――その結果があの会話だっただけで、俺たちが想像したような甘い時間でも空気でもなんでもなかったんだ。
 すごく信頼しあっているからこその会話。
 それ以上でもそれ以下でもない。それが今のふたり。
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