光のもとでⅠ
俺は専門的な知識など持ち合わせてはいない。
それでも、あれを彼女が飲み続けていいわけがないことくらいはわかる。
しかし、気づいていると言った湊ちゃんは珍しく苛立っていた。
「だから夕方には必ず休憩させてる。もっとも、あんなもの飲んでたら交感神経が刺激されててゆっくり休むどころじゃないでしょうけどね。それでも、翠葉がどうしても踏ん張りたいところなんでしょ」
言っていることとは裏腹に、納得がいかないという態度だった。
「出所は若槻の常備サプリ。どうやら蒼樹も同じサプリを愛用していることもあって、ふたりが飲むのに、そのサプリがいつもキッチンに置いてあるそうよ」
「そんなもの彼女が毎日飲んでいいわけ――」
「ないでしょっ!? あんなの健康体の人間がもうちょっとがんばらなくちゃいけないってときに使うようなアイテムで、健康な人間であっても毎日服用していたらオーバーワークになるわっ」
じゃぁ、何を傍観して――。
それでも、あれを彼女が飲み続けていいわけがないことくらいはわかる。
しかし、気づいていると言った湊ちゃんは珍しく苛立っていた。
「だから夕方には必ず休憩させてる。もっとも、あんなもの飲んでたら交感神経が刺激されててゆっくり休むどころじゃないでしょうけどね。それでも、翠葉がどうしても踏ん張りたいところなんでしょ」
言っていることとは裏腹に、納得がいかないという態度だった。
「出所は若槻の常備サプリ。どうやら蒼樹も同じサプリを愛用していることもあって、ふたりが飲むのに、そのサプリがいつもキッチンに置いてあるそうよ」
「そんなもの彼女が毎日飲んでいいわけ――」
「ないでしょっ!? あんなの健康体の人間がもうちょっとがんばらなくちゃいけないってときに使うようなアイテムで、健康な人間であっても毎日服用していたらオーバーワークになるわっ」
じゃぁ、何を傍観して――。