光のもとでⅠ
16~17 Side Akito 02話
彼女に教えてもらったとおりにお茶を淹れる。
カップを彼女の前に置くと、彼女は「嬉しい」を引き摺ったまま「ありがとうございます」と口にし、カップに手を伸ばした。
両手でカップを持つのは彼女の癖。
何度かふーふーと息を吹きかけ、顔の筋肉を緩めてお茶を口にした。
「本当に嬉しそうだね」
「はい」
彼女は嬉しさを隠さない代わりに、少しだけ恥ずかしそうな顔をした。
そんな彼女を存分に堪能している俺の視線に気づくと、彼女は下を向き、髪の毛で顔を隠してしまう。
もう少し加減してチラ見していたら、あと少しくらいは長く見ていられただろうか。
カップを彼女の前に置くと、彼女は「嬉しい」を引き摺ったまま「ありがとうございます」と口にし、カップに手を伸ばした。
両手でカップを持つのは彼女の癖。
何度かふーふーと息を吹きかけ、顔の筋肉を緩めてお茶を口にした。
「本当に嬉しそうだね」
「はい」
彼女は嬉しさを隠さない代わりに、少しだけ恥ずかしそうな顔をした。
そんな彼女を存分に堪能している俺の視線に気づくと、彼女は下を向き、髪の毛で顔を隠してしまう。
もう少し加減してチラ見していたら、あと少しくらいは長く見ていられただろうか。