光のもとでⅠ
「……私は秋斗さんとどんなお話をしていたんでしょう」
下を向いたまま口にして、そろそろと顔を上げる。
「会話の内容、ってことかな?」
訊けばコクリと頷く。
「そうだな……。そんなに特別なことは話していなかったと思うよ」
一瞬言葉を選んだ。
「大したことは」と言いそうになって、言葉を変えた。
「特別」が具体的に何を指すかはわからない。
けど、君と話したことが「大したことがない」わけがない。
俺が君を好きだと思う気持ちや、君が考えたこと、感じたことを言葉にしてくれる――ふたりの間で交わされる会話のすべてが「特別」だと言ったら、君は信じてくれるかな。
下を向いたまま口にして、そろそろと顔を上げる。
「会話の内容、ってことかな?」
訊けばコクリと頷く。
「そうだな……。そんなに特別なことは話していなかったと思うよ」
一瞬言葉を選んだ。
「大したことは」と言いそうになって、言葉を変えた。
「特別」が具体的に何を指すかはわからない。
けど、君と話したことが「大したことがない」わけがない。
俺が君を好きだと思う気持ちや、君が考えたこと、感じたことを言葉にしてくれる――ふたりの間で交わされる会話のすべてが「特別」だと言ったら、君は信じてくれるかな。