光のもとでⅠ
藤守さんの無言の視線を感じ顔を上げる。
「すみません……うちのお姫様が人が来たからって一緒のエレベーターに人を乗せてしまって、いつものようには九階へ上がれなかったんです」
「それで緊急連絡だったんですね」
「ホント、お手数かけてすみません。人、足りてますか?」
「それは大丈夫です。夜勤だった人間を数人残して残業させてますから」
にこりと笑う様に藤宮の血を感じた。
人手が足りないようなら蔵元さん経由で補充してもらえるんだけど、その必要はなさそうだ。
「お嬢様がいらっしゃるときは常に警備の者をつけておりましたが、今後のことを考えると、ノンストップで九階まで上がる方法をお教えしたほうがよろしいかもしれませんね」
「はい。すぐに申請書を提出してカードキーの発行をしてもらうことにします」
本来はちょっとした手順を踏むだけで九階までノンストップで上がることができるわけだけど、最初からそれをリィに教えるべきだった。
「すみません……うちのお姫様が人が来たからって一緒のエレベーターに人を乗せてしまって、いつものようには九階へ上がれなかったんです」
「それで緊急連絡だったんですね」
「ホント、お手数かけてすみません。人、足りてますか?」
「それは大丈夫です。夜勤だった人間を数人残して残業させてますから」
にこりと笑う様に藤宮の血を感じた。
人手が足りないようなら蔵元さん経由で補充してもらえるんだけど、その必要はなさそうだ。
「お嬢様がいらっしゃるときは常に警備の者をつけておりましたが、今後のことを考えると、ノンストップで九階まで上がる方法をお教えしたほうがよろしいかもしれませんね」
「はい。すぐに申請書を提出してカードキーの発行をしてもらうことにします」
本来はちょっとした手順を踏むだけで九階までノンストップで上がることができるわけだけど、最初からそれをリィに教えるべきだった。