光のもとでⅠ
「そう、みんな知ってて黙って見てた。君は知っていたらどうした?」
「すぐに止めさせる」
即答だった。
「そう……迷わず止めたでしょ? でも、それじゃダメだったんだ。あれもダメこれもダメ――そう言われ続けたリィが最後に取った行動がこれだったんだから。みんなヒヤヒヤしながら見守っていたんだ。で、今日には相馬先生に呼び出されてガチンコ対決。すごかったよ。相馬先生の白衣にしわがあったから、もしかしたらリィが掴みかかったのかもね。ま、なんというか、今まで我慢してきたあれこれ全部吐き出して今日は終了。治療を受けて強制送還っていうのはそういう理由あってのこと」
「翠は今――」
ディスプレイに視線を戻し、彼はため息を漏らした。
「すぐに止めさせる」
即答だった。
「そう……迷わず止めたでしょ? でも、それじゃダメだったんだ。あれもダメこれもダメ――そう言われ続けたリィが最後に取った行動がこれだったんだから。みんなヒヤヒヤしながら見守っていたんだ。で、今日には相馬先生に呼び出されてガチンコ対決。すごかったよ。相馬先生の白衣にしわがあったから、もしかしたらリィが掴みかかったのかもね。ま、なんというか、今まで我慢してきたあれこれ全部吐き出して今日は終了。治療を受けて強制送還っていうのはそういう理由あってのこと」
「翠は今――」
ディスプレイに視線を戻し、彼はため息を漏らした。