光のもとでⅠ
そうなんだよなぁ……。
実際に佐野はすごくいいやつで、根も真面目でしっかりしてるし、話していても面白い。
学年での人気が上がり始めてるのだって千里情報で知ってはいる。
でも――そういうの関係なくて、飛鳥は俺だけを見ていてくれる気がしてた。
それに、まだ縛りたくはなかったんだ。
「秋兄はさ、翠葉にたどり着くまで何人の人と付き合った?」
「……また野暮なことを」
秋兄は苦笑する。
「何人かはわからないな。身体だけの関係なら数えろっていうほうが無理」
おうおう、お盛んなことで……。
「でも、誰かを本気で好きになったのは彼女が初めてだよ」
ほぉ……言い切りましたね?
つい、自分の口角が上がる。
実際に佐野はすごくいいやつで、根も真面目でしっかりしてるし、話していても面白い。
学年での人気が上がり始めてるのだって千里情報で知ってはいる。
でも――そういうの関係なくて、飛鳥は俺だけを見ていてくれる気がしてた。
それに、まだ縛りたくはなかったんだ。
「秋兄はさ、翠葉にたどり着くまで何人の人と付き合った?」
「……また野暮なことを」
秋兄は苦笑する。
「何人かはわからないな。身体だけの関係なら数えろっていうほうが無理」
おうおう、お盛んなことで……。
「でも、誰かを本気で好きになったのは彼女が初めてだよ」
ほぉ……言い切りましたね?
つい、自分の口角が上がる。