光のもとでⅠ
それに、御園生家と出逢えたことも大きなきっかけとなったのだろう。
事実、御園生家にとっても彼の存在は大きい。
それは双方引けを取らないほどに。
運命の巡りあわせってこういうことを言うのかしら……。
「俺、ひん曲がった根性してるからさ、『心配』の一言であれこれ制限するのって好きじゃないんだよ。もともと『制限』って言葉が大嫌い。『無制限』大好物! 俺はさ、リィのできないことを指摘するよりも、あれもできるんじゃない? これは? ってできることを提案できる発想力を培いたい。正論とかそういうのはどうでも良くて、言われた側の人間がどう考えるか。『心配』の二文字が重く感じるときはどんなときか。そういうの、リィやセリを見てると考えさせられるよ。ありがとね。色んなことに気づかせてくれて」
制限、無制限、指摘、提案、正論、心配――。
この子はこんなにも言葉を効果的に使う子だったのね。
翠葉ちゃんの目に涙が浮かぶと、
「ほら、行っといで!」
と、その背中を押した。
事実、御園生家にとっても彼の存在は大きい。
それは双方引けを取らないほどに。
運命の巡りあわせってこういうことを言うのかしら……。
「俺、ひん曲がった根性してるからさ、『心配』の一言であれこれ制限するのって好きじゃないんだよ。もともと『制限』って言葉が大嫌い。『無制限』大好物! 俺はさ、リィのできないことを指摘するよりも、あれもできるんじゃない? これは? ってできることを提案できる発想力を培いたい。正論とかそういうのはどうでも良くて、言われた側の人間がどう考えるか。『心配』の二文字が重く感じるときはどんなときか。そういうの、リィやセリを見てると考えさせられるよ。ありがとね。色んなことに気づかせてくれて」
制限、無制限、指摘、提案、正論、心配――。
この子はこんなにも言葉を効果的に使う子だったのね。
翠葉ちゃんの目に涙が浮かぶと、
「ほら、行っといで!」
と、その背中を押した。