光のもとでⅠ
「私から着々と仕事を取り上げる気ね?」
 こんな会話が今の私と若槻くんの日常会話なのだ。
「いえいえ、そんなつもりはないです。でも、自分がここにいる意味を見つけたから」
 その返事には違和感を覚えた。
「若槻くんがこの家にいるのは家事をするためではないでしょう?」
「違いますね」
 じゃぁ、何どうして…?
「自分にできることをして喜ぶ人間がいるから、俺も同じことをしてるだけ。自分にできることをして、どうしたらそんなに喜べるのか――それを知りたくて」
 それは翠葉ちゃんのことね……?
「それから、今後は唯って呼んでください」
「え?」
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