光のもとでⅠ
43 Side Yuta 01話
最近の俺と嵐子の話題はもっぱら司と翠葉ちゃんのことだった。
ことの発端は嵐子の素朴な疑問だったと思う。
「ねぇ、翠葉って何を思って歌うのかな?」
「は?」
「だって、あの子が歌うものって恋愛ものばかりじゃない? でも、当の本人全然そんなつもりなさそうなんだもん」
「マジでっ!?」
「うん。ボイトレが始まる前は私と桃華が練習付き合ってたじゃない?」
「あぁ、人前で歌うことに慣れさせるって課題のときか」
そのとき、俺と朝陽は司の練習に付き合っていたわけだけど、ひょんなことから賭けまでした覚えがある。
「あのときは歌うことに必死で全然歌詞とか考えてなかったんだろうなぁ、って思うの。でも、今はどうなのかな? って」
ことの発端は嵐子の素朴な疑問だったと思う。
「ねぇ、翠葉って何を思って歌うのかな?」
「は?」
「だって、あの子が歌うものって恋愛ものばかりじゃない? でも、当の本人全然そんなつもりなさそうなんだもん」
「マジでっ!?」
「うん。ボイトレが始まる前は私と桃華が練習付き合ってたじゃない?」
「あぁ、人前で歌うことに慣れさせるって課題のときか」
そのとき、俺と朝陽は司の練習に付き合っていたわけだけど、ひょんなことから賭けまでした覚えがある。
「あのときは歌うことに必死で全然歌詞とか考えてなかったんだろうなぁ、って思うの。でも、今はどうなのかな? って」