光のもとでⅠ
 残念ながら藤宮の冬服でそれはできない。
「もっと……」
 吐息混じりに言う彼女にクスリと笑って「ダメ」と答える。
「どうしてっ?」
 口調は今にも噛み付きそうな勢いがあるのに、目はとろんと潤んでいる。
 そのアンバランスさがたまらない。
 そんな彼女を見ながら、
「お仕置きだから」
 言って笑うと、「優太の意地悪っ」とどつかれた。
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