光のもとでⅠ
「あっそ……。じゃ、早く休むように」
『ありがとう。おやすみなさい』
通話ボタンを切って考える。
どっちがうろたえてるんだろうか、と。
そのとき、ノック音が聞こえてドアを振り返ると、姉さんがずかずかと入ってきた。
「今日くらいは早めに寝たら?」
実に姉らしいことを言われて奇妙な気分だ。
「少し本を読んでから寝る」
「それ、嘘ね。あんたが本を読み出したら一時間から二時間はまず寝ない。しかも、一冊じゃ物足りなくて二冊目に手を出すのがオチ」
そんなところはよく見てるんだな、なんて暢気に構えていた。
が、次の行動に目を瞠る。
『ありがとう。おやすみなさい』
通話ボタンを切って考える。
どっちがうろたえてるんだろうか、と。
そのとき、ノック音が聞こえてドアを振り返ると、姉さんがずかずかと入ってきた。
「今日くらいは早めに寝たら?」
実に姉らしいことを言われて奇妙な気分だ。
「少し本を読んでから寝る」
「それ、嘘ね。あんたが本を読み出したら一時間から二時間はまず寝ない。しかも、一冊じゃ物足りなくて二冊目に手を出すのがオチ」
そんなところはよく見てるんだな、なんて暢気に構えていた。
が、次の行動に目を瞠る。