光のもとでⅠ
「俺の場合は藤宮の人間だから持っていなさい、って感じ?」
おどけて話しては、使い方の説明に戻る。
何かを話そうとしてやめた――そんなふうに見えたけど……。
桃華さんや飛鳥ちゃん、佐野くんの様子をうかがい見たけれど、誰も何も言わない。
「ほら、翠葉。ちゃんと聞いてないとあとで困るよー」
飛鳥ちゃんに注意されて海斗くんの説明に意識を戻す。
チャンネルを共有してみんなに通達する方法と、個別通信のやり方、その他あれこれ使い方を教えてもらったけど、使うときになってこれらを瞬時に思い出せるかは怪しいかぎりだ。
やっぱりメモしておきたい……。
そう思ってかばんからメモ帳を取り出すと、桃華さんに止められた。
おどけて話しては、使い方の説明に戻る。
何かを話そうとしてやめた――そんなふうに見えたけど……。
桃華さんや飛鳥ちゃん、佐野くんの様子をうかがい見たけれど、誰も何も言わない。
「ほら、翠葉。ちゃんと聞いてないとあとで困るよー」
飛鳥ちゃんに注意されて海斗くんの説明に意識を戻す。
チャンネルを共有してみんなに通達する方法と、個別通信のやり方、その他あれこれ使い方を教えてもらったけど、使うときになってこれらを瞬時に思い出せるかは怪しいかぎりだ。
やっぱりメモしておきたい……。
そう思ってかばんからメモ帳を取り出すと、桃華さんに止められた。