光のもとでⅠ
07
準備が整った教室にクラスメイト全員が揃う。
紅葉祭がスタートすればこの顔が全部揃うのは難しい。
「じゃ、まずは記念撮影とまいりましょうか!」
空太くんの提案に、海斗くんがすぐに動く。
廊下に顔を出し、ちょうどそこを通り過ぎた人を捕まえた。
「聖司! 悪いんだけど写真撮って!」
「おぉ?」
その人は教室をざっと見回すと、私に目を留めた。
「姫っ! 何その格好っ、超かわいい! 海斗、ツーショット写真撮ってよ!」
「聖司、落ち着け……。おまえはとりあえずうちのクラスの集合写真を撮れ」
空太くんがその人の肩に手を置き諭すのも聞かず、セイジ、と呼ばれた人は私に向かって足を繰り出す。
私は近づかれるたびに一歩ずつ後退する。
紅葉祭がスタートすればこの顔が全部揃うのは難しい。
「じゃ、まずは記念撮影とまいりましょうか!」
空太くんの提案に、海斗くんがすぐに動く。
廊下に顔を出し、ちょうどそこを通り過ぎた人を捕まえた。
「聖司! 悪いんだけど写真撮って!」
「おぉ?」
その人は教室をざっと見回すと、私に目を留めた。
「姫っ! 何その格好っ、超かわいい! 海斗、ツーショット写真撮ってよ!」
「聖司、落ち着け……。おまえはとりあえずうちのクラスの集合写真を撮れ」
空太くんがその人の肩に手を置き諭すのも聞かず、セイジ、と呼ばれた人は私に向かって足を繰り出す。
私は近づかれるたびに一歩ずつ後退する。