光のもとでⅠ
なぜ真下さんかというと、高崎さんと崎本さんのほかに真下さんしか顔と名前が一致している人がいないから。
そして、崎本さんも高崎さんも藤宮のOBということもあり、チケットを渡す必要がなかったのだ。
「翠葉は外部生なのに珍しいね? 私や優太は中学の友達呼んでるけど、ここの学校、幼稚部からエスカレーターで上がってきてる人間はたいていが伯父だの伯母だの、従兄弟だの……よ?」
従兄弟、か……。
確かに、親族で呼べるのは祖父母までとなるため、伯父や伯母、従兄弟などは親族枠で来ることはできない。
それにしても、そんなことでは二日目だって身内客になってしまうのではないだろうか。
私の表情を読んだのか、嵐子先輩がため息をつく。
そして、崎本さんも高崎さんも藤宮のOBということもあり、チケットを渡す必要がなかったのだ。
「翠葉は外部生なのに珍しいね? 私や優太は中学の友達呼んでるけど、ここの学校、幼稚部からエスカレーターで上がってきてる人間はたいていが伯父だの伯母だの、従兄弟だの……よ?」
従兄弟、か……。
確かに、親族で呼べるのは祖父母までとなるため、伯父や伯母、従兄弟などは親族枠で来ることはできない。
それにしても、そんなことでは二日目だって身内客になってしまうのではないだろうか。
私の表情を読んだのか、嵐子先輩がため息をつく。