光のもとでⅠ
「大丈夫! 残したら俺が食うから」
「え? 本当……?」
「うん、だから安心して食べられるだけ食べればいいよ」
そう言われてようやくお箸を持つことができた。
「今日はさ、お忍びで藤宮の会長が来てるんだ。でもってオーナーがお供して回ってる。だから、松花堂弁当」
なるほど、とは思うものの、偉い人が来ないときはどうしているのだろう。
その疑問には海斗くんが答えてくれた。
「いつもはこういうとき、真白さんが作ったお弁当を警備員が時間ぴったりに届けてくれるんだ」
その言葉で少し前のツカサと海斗くんの会話の意味がわかった。
「今日は違う」と言ったのは、今日は真白さんが作ったお弁当ではないということだったのだ。
「え? 本当……?」
「うん、だから安心して食べられるだけ食べればいいよ」
そう言われてようやくお箸を持つことができた。
「今日はさ、お忍びで藤宮の会長が来てるんだ。でもってオーナーがお供して回ってる。だから、松花堂弁当」
なるほど、とは思うものの、偉い人が来ないときはどうしているのだろう。
その疑問には海斗くんが答えてくれた。
「いつもはこういうとき、真白さんが作ったお弁当を警備員が時間ぴったりに届けてくれるんだ」
その言葉で少し前のツカサと海斗くんの会話の意味がわかった。
「今日は違う」と言ったのは、今日は真白さんが作ったお弁当ではないということだったのだ。