光のもとでⅠ
 でも、ツカサもその場にいたのだから知っているはず。
 私は申し訳ないと思いつつも、用意されたお弁当を半分も食べなかった。
 がんばれば半分くらいは食べられたかもしれない。
 でも、それだけ食べてしまったら動けなくなる。
 相馬先生に言われたとおり、小まめに水分補給とカロリー摂取をする予定だった。
 でも、今となってはそれも怪しい限りだ。
「気をつけてるつもりなんだけど――気をつけることが増えたから自己プランニングがおかしいことになってきちゃった」
「……それ、具体的にはどういう話?」
 自己プランなんていっても、綿密に練ったものではない。
 この移動時間に食堂でサンドイッチをふたつ買ってから体育館へ行く、とその程度のもの。
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