光のもとでⅠ
「ツカサ、これ」
 私は自分の携帯をツカサに差し出した。
「今日明日、学校にいる間はツカサが持ってて」
「っ……!?」
 ツカサの驚いた顔を続けざまに見られることなんてそうそうない。
 珍しすぎて、私はそれだけで機嫌がなおってしまう。
 生徒会の連絡はインカムで事足りるし、クラスからの連絡が私に直接入ることはないだろう。
 連絡が入るとしたら家族や湊先生からくらいかな。
 だとしたら、事情を話してツカサが携帯を持っていることをあらかじめ伝えておけばいい。
 ツカサはどの時間に誰がどこでなんの作業にあたっているのかまで頭に入ってるのだから、もし私を探す連絡があったとしても、私の居場所を伝えるのは造作もないはず。
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