光のもとでⅠ
けれどもそれで何か問題があるのだろうか。
ツカサは自分の携帯を操作しながら話す。
「翠が具合が悪いことを伝えるのに、複数人に伝わるインカムを使うとは思えない」
「あ……」
「阿呆が……。これ、翠が知ってる人間からしかかかってこないよう設定したから普通に使ってかまわない。リダイヤルの上位に相馬さんと姉さんの番号を表示させてある」
半ば押し付けられるようにしてツカサの黒い携帯を渡された。
私も同じような渡し方をしたのだから人のことは言えないけれど……。
「ただし、ライブ中は妨害電波を発生させる都合上、携帯は使えなくなる。そのときは――俺を呼べ。インカムで名前を呼ぶだけでいいから」
真剣な目にドキリとした。
「う、ん……」
ツカサは自分の携帯を操作しながら話す。
「翠が具合が悪いことを伝えるのに、複数人に伝わるインカムを使うとは思えない」
「あ……」
「阿呆が……。これ、翠が知ってる人間からしかかかってこないよう設定したから普通に使ってかまわない。リダイヤルの上位に相馬さんと姉さんの番号を表示させてある」
半ば押し付けられるようにしてツカサの黒い携帯を渡された。
私も同じような渡し方をしたのだから人のことは言えないけれど……。
「ただし、ライブ中は妨害電波を発生させる都合上、携帯は使えなくなる。そのときは――俺を呼べ。インカムで名前を呼ぶだけでいいから」
真剣な目にドキリとした。
「う、ん……」