光のもとでⅠ
「みんな、今日まで準備お疲れさんっ! いいっ? こっからは全力で楽しむよ! 仕事は楽しんでやること! それから、自分の右隣にいる人のことくらいは気にかけられる人間になろう! そしたら、何かあったとき、必ず自分の左隣にいる人が助けてくれる。ここにできた縁を大切にっ! よっし、楽しむよーっ!」
「おーーーっっっ!」
その場にいた人たちの大声に桜林館が包まれる。
――「ここにできたエンを大切に」
久先輩、その「エン」は「縁」という漢字であってますか?
私の右隣には誰がいるだろう? 私はその人に手を差し伸べることができるかな。
手を差し伸べられるだけではなく、手を差し伸べられる人になりたい。
「じゃ、各自持ち場についてっ!」
みんなが散り散りになるのと同時に、「翠葉ちゃん」と声をかけられた。
振り返ると空太くんと香乃子ちゃんが立っていた。それから海斗くんも。
「おーーーっっっ!」
その場にいた人たちの大声に桜林館が包まれる。
――「ここにできたエンを大切に」
久先輩、その「エン」は「縁」という漢字であってますか?
私の右隣には誰がいるだろう? 私はその人に手を差し伸べることができるかな。
手を差し伸べられるだけではなく、手を差し伸べられる人になりたい。
「じゃ、各自持ち場についてっ!」
みんなが散り散りになるのと同時に、「翠葉ちゃん」と声をかけられた。
振り返ると空太くんと香乃子ちゃんが立っていた。それから海斗くんも。