光のもとでⅠ
「……なんで下向いたまま?」
「……それは訊かないでほしいかも?」
相変わらず直視できずに、顔一個分下の首辺りを見ていたのだけれど、肌の露出にさらに視線を下げ、しまいにはツカサの足元を見ていた。
少し間があったあと、
「これ、どこにつけるもの?」
「あ、えと、胸元でいいと思うよ?」
迂闊にも、場所を確認するために顔を上げる。と、すでにその胸元にはコサージュが装着済みだった。
「やっと顔上げた」
呆れ顔のツカサに、私は「意地悪」としか言えない。
「俺、今のところ何もしてないと思うんだけど……」
「何もしてなくても存在自体が反則なのっ」
「何それ……」
「……それは訊かないでほしいかも?」
相変わらず直視できずに、顔一個分下の首辺りを見ていたのだけれど、肌の露出にさらに視線を下げ、しまいにはツカサの足元を見ていた。
少し間があったあと、
「これ、どこにつけるもの?」
「あ、えと、胸元でいいと思うよ?」
迂闊にも、場所を確認するために顔を上げる。と、すでにその胸元にはコサージュが装着済みだった。
「やっと顔上げた」
呆れ顔のツカサに、私は「意地悪」としか言えない。
「俺、今のところ何もしてないと思うんだけど……」
「何もしてなくても存在自体が反則なのっ」
「何それ……」