光のもとでⅠ
「……ツカサがっ、ツカサが――格好良くて……困る……」
 私の声は尻すぼみに小さくなっていく。
 それに対するツカサの声はトーンすら変わらずため息をつかれた。
「そんなこと言われても困るんだけど」
「私だって今ものすごく困ってるもの」
 人が作業をするのに困らない程度の照明でも、ツカサが理不尽そうな顔をしているのはわかる。
「翠、たった十分十五分そこらで俺の顔は変わりようがない」
 そんなことわかってるけど、わかってるんだけど――。
 こんな会話をしていると朝陽先輩がやってきて、「これ、何プレイ?」と訊かれた。
 何プレイって遊んでるわけじゃないんだけどな……。
 ツカサは律儀に「さぁ?」と答えた。
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