光のもとでⅠ
昇降機が上がりきる前に、会場からパーカスの音が聞こえてきた。
私の両脇にいるふたりは目を合わせると無言で頷き、同じタイミングで息を吸った。
次の瞬間には色鮮やかなヴァイオリンとフルートの音色が会場に響く。
昇降機が上がりきって視界が開けたことよりも、その音色にぶわ、と鳥肌が立った。
数小節の前奏のあとには、茜先輩の歌声が前方から聞こえてくる。
いつ聴いても圧倒される。
歌のお姫様だ――。
桃華さんたちは、半月ステージで茜先輩を中央にして立っていた。
そして、視線の先は私――三人は真っ直ぐ私を見ていた。
曲は聴いたことがあるけれど、誰が歌っているとか曲名は知らない。
そのとき、朝陽先輩の声がインカムから聞こえてきた。
私の両脇にいるふたりは目を合わせると無言で頷き、同じタイミングで息を吸った。
次の瞬間には色鮮やかなヴァイオリンとフルートの音色が会場に響く。
昇降機が上がりきって視界が開けたことよりも、その音色にぶわ、と鳥肌が立った。
数小節の前奏のあとには、茜先輩の歌声が前方から聞こえてくる。
いつ聴いても圧倒される。
歌のお姫様だ――。
桃華さんたちは、半月ステージで茜先輩を中央にして立っていた。
そして、視線の先は私――三人は真っ直ぐ私を見ていた。
曲は聴いたことがあるけれど、誰が歌っているとか曲名は知らない。
そのとき、朝陽先輩の声がインカムから聞こえてきた。