光のもとでⅠ
モニターを指しながら、
「あれ、会場で見たくない?」
と。
ちらり、とモニターに目をやり、朝陽先輩に視線を戻す。
「……いいんですか?」
「大丈夫。司のあとはフォークソング部のステージだし、ほかのときでも一曲通して見るのは難しくても、見たいなら誰かに付き添わせるよ。それとも、奈落にある大画面モニターのほうがいい?」
ううん、モニターじゃなくて、さっき見たみたいにそのままを見たい。
もう一度モニターに視線を戻したけれど、やっぱり無理、と思う。
ツカサの顔がしょっちゅう画面いっぱいに映るのだ。
そんなものをまともに見ていられるわけがない。
私は首を振り、
「会場で生の音を聞きたいです」
と答えた。
「あれ、会場で見たくない?」
と。
ちらり、とモニターに目をやり、朝陽先輩に視線を戻す。
「……いいんですか?」
「大丈夫。司のあとはフォークソング部のステージだし、ほかのときでも一曲通して見るのは難しくても、見たいなら誰かに付き添わせるよ。それとも、奈落にある大画面モニターのほうがいい?」
ううん、モニターじゃなくて、さっき見たみたいにそのままを見たい。
もう一度モニターに視線を戻したけれど、やっぱり無理、と思う。
ツカサの顔がしょっちゅう画面いっぱいに映るのだ。
そんなものをまともに見ていられるわけがない。
私は首を振り、
「会場で生の音を聞きたいです」
と答えた。