光のもとでⅠ
「翠、おまえはどこの民族だ」
紛れもなくツカサ。どこまでもツカサ……。
でも、これは私がやったんじゃなくて空太くんがやったことなのだけど……。
「いやっ! 藤宮先輩お疲れ様でした! ステージ、めっちゃかっこよかったです!」
「どうでもいい。それよりこれ……」
「あ、今、空太くんがミネラルウォーターとリンゴジュースを割ってくれたの」
「……今ここで?」
「ですです。未開封のものをここで開けて、リンゴジュースの分だけ水を紙コップに移しました。それなら大丈夫でしょう?」
周りを気にして小声で話す空太くんをツカサはじっと見て、そこに置かれた紙コップに手を伸ばした。
「ツカサ……?」
紛れもなくツカサ。どこまでもツカサ……。
でも、これは私がやったんじゃなくて空太くんがやったことなのだけど……。
「いやっ! 藤宮先輩お疲れ様でした! ステージ、めっちゃかっこよかったです!」
「どうでもいい。それよりこれ……」
「あ、今、空太くんがミネラルウォーターとリンゴジュースを割ってくれたの」
「……今ここで?」
「ですです。未開封のものをここで開けて、リンゴジュースの分だけ水を紙コップに移しました。それなら大丈夫でしょう?」
周りを気にして小声で話す空太くんをツカサはじっと見て、そこに置かれた紙コップに手を伸ばした。
「ツカサ……?」