光のもとでⅠ
「……茜先輩を救える人は誰ですか?」
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べばもれなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べばもれなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。