光のもとでⅠ
それはいつもの茜先輩の笑い方。
「翠葉ちゃんはやっぱり強いよ。こういうときはきっと一緒に泣いちゃったほうが楽なの。でも、その道はあえて選ばないのね。その辺が、少し……私と似てる。楽になる道はわかっているのに、その道を選べないところが……」
だって、違うから……。
「私じゃない……。今、楽になるべきなのは私じゃないです。茜先輩です」
「っ――敵わない。本当に翠葉ちゃんには敵わない」
そう言うと、茜先輩は下を向いた。
「翠葉ちゃん、ステージでは私が翠葉ちゃんの支えになる。だから、それ以外では私を支えてくれないかな。……私、寄りかかれる人がいないの。……本当はいるんだけど、今は翠葉ちゃんしかいないの」
「……私、すっごく頼りない棒切れですよ? それでもいいなら喜んで。折れるまで寄りかかってください」
「翠葉ちゃんはやっぱり強いよ。こういうときはきっと一緒に泣いちゃったほうが楽なの。でも、その道はあえて選ばないのね。その辺が、少し……私と似てる。楽になる道はわかっているのに、その道を選べないところが……」
だって、違うから……。
「私じゃない……。今、楽になるべきなのは私じゃないです。茜先輩です」
「っ――敵わない。本当に翠葉ちゃんには敵わない」
そう言うと、茜先輩は下を向いた。
「翠葉ちゃん、ステージでは私が翠葉ちゃんの支えになる。だから、それ以外では私を支えてくれないかな。……私、寄りかかれる人がいないの。……本当はいるんだけど、今は翠葉ちゃんしかいないの」
「……私、すっごく頼りない棒切れですよ? それでもいいなら喜んで。折れるまで寄りかかってください」