光のもとでⅠ
「司、五分きっかりで戻るから、翠葉ちゃんを連れて先に戻って」
「え……?」
「私は目の腫れを引かせて、メイクを少し直さなくちゃ」
茜先輩はいつもの笑顔を見せてくれた。
「大丈夫よ。メイク道具は持ってきているし、目の腫れを引かせるのは得意なの。それなりにアイテムは常備しているわ」
そう言って、茜先輩の向こう側に置いてあったバニティポーチを見せられる。
「本当に、大丈夫ですか?」
「……言ったでしょう? ステージでは大丈夫じゃないとダメなの。そこはプライド、だよ。翠葉ちゃんはそれ、今飲めなかったから歌う前にはちゃんと飲んでおいてね。ここ、空調がしっかりきいていて空気が乾燥してるから」
茜先輩が指差したのはペットボトル。
「え……?」
「私は目の腫れを引かせて、メイクを少し直さなくちゃ」
茜先輩はいつもの笑顔を見せてくれた。
「大丈夫よ。メイク道具は持ってきているし、目の腫れを引かせるのは得意なの。それなりにアイテムは常備しているわ」
そう言って、茜先輩の向こう側に置いてあったバニティポーチを見せられる。
「本当に、大丈夫ですか?」
「……言ったでしょう? ステージでは大丈夫じゃないとダメなの。そこはプライド、だよ。翠葉ちゃんはそれ、今飲めなかったから歌う前にはちゃんと飲んでおいてね。ここ、空調がしっかりきいていて空気が乾燥してるから」
茜先輩が指差したのはペットボトル。