光のもとでⅠ
……伴奏だけど演奏で、伴奏だけど合奏。
今はこの人たちと音を紡ぐことだけを考えよう。
都さんが言ったとおり、音楽だから――心の底から楽しもう。
ツカサが歌いやすいと思う音を奏でたい……。
歌が終わり、ストーブのスイッチを切ってからステージ中央に向かうと、パーカッション奏者、フルート奏者から握手を求められた。
「またいつか、一緒に演奏しよう?」
そう言ってくれたのはフルート奏者の人だった。
「あはは、まだ名前覚えてないんでしょ?」
「っ……すみません」
「私は樋口要(ひぐちかなめ)」
「俺は古藤義孝(ことうよしたか)。俺たち三人とも二年だから、あと一年は一緒。また機会作ろうよ」
今はこの人たちと音を紡ぐことだけを考えよう。
都さんが言ったとおり、音楽だから――心の底から楽しもう。
ツカサが歌いやすいと思う音を奏でたい……。
歌が終わり、ストーブのスイッチを切ってからステージ中央に向かうと、パーカッション奏者、フルート奏者から握手を求められた。
「またいつか、一緒に演奏しよう?」
そう言ってくれたのはフルート奏者の人だった。
「あはは、まだ名前覚えてないんでしょ?」
「っ……すみません」
「私は樋口要(ひぐちかなめ)」
「俺は古藤義孝(ことうよしたか)。俺たち三人とも二年だから、あと一年は一緒。また機会作ろうよ」